先日、ペットフードメーカーの業界団体「一般社団法人ペットフード協会」が毎年発表している「全国犬猫飼育実態調査」で、昨年の犬、猫の飼育頭数の増減傾向から、今年の統計結果では、犬の飼育頭数を猫が上回る見込みであることが記事になりました。
「猫が犬を逆転か?ペット数見通し 散歩不要など背景に」
ペットフードメーカーの業界団体「一般社団法人ペットフード協会」(東京都)は1994年から全国調査を実施し、犬と猫の推計飼育数を発表している。昨年の調査では、犬は1035万匹、猫は996万匹だった。調査対象を5万人に増やした過去5年で見ると、犬は12・8%減少する一方、猫は3・6%増えている。飼育世帯数では犬が上回るが、このペースだと今年の調査で猫の数が初めて犬を抜く計算だ。
引用:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASHB85RWSHB8PTFC00G.html
あなたは犬派?それとも猫派?
犬は、犬種、幼犬時の育てられ方、家族構成などのよって、成犬になったときの性格も大きく異なりますが、本質は、犬は群れを好み、活動的で、群れの中の上下関係を意識し、上の立場に服従します。
猫も同様に種類や育てられ方によって性格は異なりますが、基本一匹で行動し、全て自分で決定して生活します。
このように犬と猫を比較すると、猫が自立心が強い大人で、犬が愛想のいいお調子者みたいに感じますね。
そのような性格の違う犬と猫の飼育頭数が変わってきたのは、何か人間社会の環境要因によるものなのか、それとも人間の嗜好が猫に変わってきたのか少し考察してみます。
犬を好む人は、犬の性格そのままに社交的で活動的な人が多いという調査結果があります。
犬派は、社交的で活動的な人が多いというのも、確実な根拠があるとは思えませんが、統計的なひとつの傾向としてあるようです。
また、猫に比べ、散歩に外へ出掛けなければなりませんし、犬の社会性を養うため、散歩中やドッグランで、犬同士のミュニケーションも重要です。
そのため、必然的に人間同士のコミュニケーションも必要になり、飼い主が社交的になるのか、または、そのような社交を好まない方は、犬派にならないとも言えそうです。
環境要因としては、犬を飼っている世帯は、1人暮らし世帯よりも、家族世帯が多く、家族というコミュニティーがあるため、より社交的とされるのかもしれません。
猫派の人は、猫のように自立心が強く、自由にさせて欲しいという人が多いという調査結果があります。
猫派は、自立心が強く、自由にさせて欲しいというのも、確実な根拠があるとは思えませんが、これもひとつの傾向としてあるようです。
猫は、散歩の必要はありませんので、外に出て猫友達と毎日コミュニケーションをとる必要もありません。
この点で、犬派、猫派を比較されるとコミュニケーションをとる機会が無いから、あまり社交的ではないとするのか、社交は苦手だから猫派になったのかは、実態は分かりませんよね。
また、猫を飼っている世帯は、家族世帯よりも、1人暮らし世帯の比率が高いため、コミュニケーションをとる機会が少ないだけかもしれません。
都会向きの猫?田舎向きの犬?
総務省が公開している人口動態(【総計】平成26年住民基本台帳人口・世帯数、平成25年度人口動態(都道府県別))と、厚生労働省が公開している都道府県別の犬の登録頭数(都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等(平成20年度~平成25年度))を見ると、都道府県別の世帯数に対する犬の登録頭数の割合でいうと、地方が高い割合で飼育していることが分かります。
やはり、犬は広いお部屋で、自由に遊びまわれる広い土地が多くある地域で飼育するのに向き、猫は都心の一人暮らし世帯でも、猫はそれほど不自由なく、飼い主を癒してくれているのかもしれませんね。
犬派でも、猫派でも、生活に喜びを与えてくれる「ペット」が生活の中で大きな存在となり、人の心身の健康に良い影響を与えているのは間違いありません。
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