猫の衣替え(換毛期)が始まります!

猫の毛は、春と秋の年2回抜け替わります。

ノルウェージャンフォレストキャット、メインクーン、ラグドールなど長毛の猫を飼っているおうちでは、つい最近掃除したばかりなのにもうソファーやフローリングに毛が...なんて事はよくありませんか?

換毛期中は、たくさんの毛が抜けるのでグルーミングで普段より多く毛を飲み込む可能性があります。そうなる前に日頃から予防対策をしておくことが大切です。

 

換毛期のブラッシング

ネコの換毛期②

 

ブラッシングは古くなった毛を取るだけではなく、地肌へのマッサージ効果もあります。

また体全体を見ることにより、病気の早期発見にも繋がりますのでしっかりとお手入れをしてあげましょう。

換毛期の間は、濡れたタオルで体全体の毛を拭き取ったり、ブラッシングや可能であればシャンプーをしてあげることで、お部屋に落ちる抜け毛減らすことができます。

ブラッシングで使う道具は、短毛猫はスリッカー長毛猫はスリッカ―とコームを使い分けます。

ポイントは、「猫の好みのブラッシングを見つけてあげること!」です。

 

道具を準備して、「抜け毛が多いからしっかりとかして毛を取ろう!」と意気込むのではなく、いつものスキンシップの流れから始めるとスムーズにブラッシングができます。

話しかけたり、マッサージをしながら猫がリラックスできる状態を作ることが大切です。

ブラッシング中は、猫の目や耳やしっぽの様子をしっかり観察しましょう。

注意するポイントは、「猫に痛みや不快感を与えないこと」です。

例えば、絡まった毛を解くために引っ張り過ぎたり、スリッカ―で強くとかしてしまうと猫は痛みを感じてしまいます。

また、毛玉になっている箇所をとかすことに夢中になっていると、その間猫は動きを制限されストレスを感じる原因になりかねません。この状態が続くと、猫がブラッシング嫌いになってしまう可能性があります。そうならないためにも、嫌がっているようであれば、無理に続けず途中でやめましょう。

全体をブラッシングしていく中で特に確認しておきたい場所は、毛玉ができやすい前後の足の付け根、耳の下、顎の下です。

ここは入念にブラッシングしてあげましょう。毛がもつれていた場合は、そこが皮膚炎になっている可能性もありますので、良く観察しましょう。1度毛玉ができてしまうと徐々に大きくなり、最終的には毛を切ることになってしまいますので、しっかりチェックをしましょう。

ブラッシングは猫と飼い主との大切なスキンシップの時間でもあります。

今後飼い主さんがブラッシングをしやすくするために、また猫がブラッシング好きになるよう、気持ちが良い好みの場所を探してあげましょう。

 

換毛期間に気を付けたい病気 ~毛球症~

ネコの換毛期③

 

毛球症状とは、グルーミングで飲みこんだ毛が胃腸に詰まってしまう病気です。

症状としては、食欲不振・吐く素振り・便秘などがあります。

換毛期中はいつもより毛が抜ける上に、入念にグルーミングする傾向があるので、飲み込んでしまう毛の量も多くなります。飲み込んだ毛は、毛玉として吐くかウンチと一緒に排出されますが、中にはうまく排出できず胃腸に溜まってしまう猫もいます。

そのためにも、日頃のブラッシングと食事での予防がとても大切になってきます。

また、換毛期以外でも、何らかのストレスでグルーミングの頻度が増えたり、加齢による内臓機能の低下でうまく吐き出せない場合もありますので、日頃から不調のサインを見逃さないようにしましょう。

 

換毛期中の食事

猫_症状

 

猫は起きている時間の4割程度はグルーミングをしていると言われています。

グルーミングで飲み込んだ毛が上手に排出されるよう、日頃の食事を食物繊維が多く含まれているフードにしてみたり、いつもより水を置く場所を増やしてみたり、お通じがよくなる工夫をしてみましょう。

 

まとめ

ネコの換毛期④

ブラッシング中に猫が気持ちよさそうな目をしていたり、日向でのんびりとグルーミングをしている姿を見ていると、心が和み柔らかい空気が流れているように感じます。

これからの季節、ぽかぽかとした春の日差しの中で、猫と一緒にお昼寝なんてできたら最高ですね。